訂正印は100均にある？ダイソーやセリアの売り場と活用法

こんにちは。コレどこサーチ、運営者の「T」です。

大事な書類を書いている時に限ってやってしまう書き間違い。修正液は使えないし、手元に訂正印がないと本当に焦りますよね。すぐにダイソーやセリアなどの100均に走れば自分の苗字のハンコや訂正印が見つかるのか、それとも文房具店に行くべきなのか迷ってしまうこともあるかと思います。実は100円ショップでも訂正印は手に入りますが、インクの種類やサイズ、売り場には少し注意が必要です。今回は私の経験も踏まえて、100均での訂正印の探し方や、ビジネスで使う際のマナーについて詳しくお話しします。

• セリアのツインタイプなど100均訂正印の便利な種類と特徴
• 意外と見つからない売り場の場所とサイズ選びのポイント
• 仕事や公文書で使う際のリスクと正しい訂正マナー
• 店舗で見つからない時に役立つハンコ自販機などの代替手段

訂正印は100均にある？ダイソー等の売り場

急ぎで訂正印が必要になった時、真っ先に思い浮かぶのが100円ショップですよね。ただ、普通の認印とは違って、訂正印はお店によって取り扱いや在庫状況がかなり違います。まずは、どのお店でどんなタイプのものが手に入るのか、売り場も含めてチェックしていきましょう。

セリアの訂正印はツインタイプが便利

私がリサーチした中で特に「これは使える！」と感じたのが、セリア（Seria）で扱っているツインタイプの印鑑です。

これ、一本のボディで片側が普通の「認印（ネーム印）」、反対側が「訂正印」になっている優れものなんです。事務仕事をしていると、確認のハンコも訂正のハンコも両方使うシーンが多いので、一本で済むのは本当にありがたいですよね。

「訂正印だけ」を探すよりも、このツインタイプを探したほうが、結果的に見つけやすいかもしれません。

ダイソーに訂正印がない時の確認方法

業界最大手のダイソーでも、もちろん訂正印は販売されています。ただ、店舗の規模によって在庫状況が全然違うのが悩みどころなんですよね。

大型店だと専用の印鑑タワーがドーンと置いてあって探しやすいんですが、小型店だとそもそも訂正印の取り扱いがなかったり、「佐藤」や「鈴木」といった超メジャーな苗字しか置いてなかったりすることも珍しくありません。

ダイソーのオンラインストアで検索することもできますが、特定の苗字の在庫がその店舗にあるかまでは分かりにくいことが多いです。もし近所の店舗で見つからない場合、店員さんに「ツインタイプのハンコはありますか？」と聞いてみるのも一つの手かなと思います。

100均訂正印のサイズは6mmが主流

ハンコを買う時に一番気をつけたいのが「サイズ」です。訂正印として使われる標準的なサイズは直径6mmです。

普通の認印は10mmくらいあるので、これを訂正印として使ってしまうと、文字を消すための二重線からはみ出してしまったり、隣の行の文字まで潰してしまったりします。これでは文書が読みづらくなってしまいますよね。

また、形については「丸型」と「小判型（楕円形）」の2種類があります。

どちらを使っても問題ありませんが、ビジネス文書の狭い行間に押すなら、やはり6mmというサイズ感は絶対条件かなと思います。

訂正印の売り場は文具か筆記具コーナー

これ、私が何度も100均で迷子になった経験からお伝えしたい重要ポイントです。訂正印は「印鑑売り場」にないことがあります。

「えっ、ハンコなんだから印鑑コーナーでしょ？」と思いますよね。でも、先ほど紹介した「ツインタイプ」や「ノック式のネーム印」のような形状の商品は、印鑑ケースが並んでいるタワーではなく、ボールペンなどが並んでいる筆記具コーナーに吊り下げられて陳列されていることがよくあるんです。

この「筆記具コーナーの死角」を知っているだけで、探す時間がだいぶ短縮できるはずですよ。

100均のシャチハタタイプはインクに注意

100円ショップで売られている訂正印のほとんどは、朱肉がいらない「浸透印（いわゆるシャチハタタイプ）」です。ポンポン押せて便利なんですが、使われている「インクの質」には注意が必要です。

多くの100均印鑑は「染料系インク」を使用しています。これは水に滲みやすく、光に当たると色が薄くなりやすい性質があります。一方で、メーカー品（シヤチハタ社製など）は「顔料系インク」や「油性インク」を使っていて、こちらは耐久性が高く、長期間保存しても印影が消えにくいんです。

「たかが100円、されど100円」。このインクの違いが、後述する「仕事で使っていいかどうか」に大きく関わってきます。

訂正印を100均で買う前に知るべきマナー

さて、無事に100均で訂正印が手に入ったとしても、それをどんな場面でも使っていいわけではありません。特にビジネスや公的な手続きでは、「100均のハンコはNG」とされる場面も意外と多いんです。ここからは、社会人として知っておきたいリスクとマナーについて解説します。

仕事の契約書で100均印鑑はNGな理由

結論から言うと、重要な契約書や銀行への届出に100均の訂正印（浸透印）を使うのは避けるべきです。

理由は大きく分けて3つあります。

1. インクが消えるリスク：先ほどお話しした通り、染料系インクは経年劣化で消えてしまう可能性があり、10年以上の保存が必要な契約書には不向きです。
2. 印影の変形：ゴム製の印面は柔らかいため、押す力加減で形が変わってしまい、本人確認（印鑑照合）ができないことがあります。
3. 大量生産品であること：100均のハンコは同じ金型で大量に作られているため、誰でも同じ印影のハンコを入手できてしまいます。これでは「本人が訂正した」という証明力が弱くなってしまいます。

公文書での使用基準と法的リスク

役所に提出する書類などの「公文書」においても、基本的には朱肉を使う印鑑が求められます。ただ、最近は行政手続きの押印廃止も進んでいますし、すべての書類がNGというわけではありません。

判断の基準としては、「長期保存が必要か」「法的拘束力があるか」という点です。

• NGな例：不動産登記、会社設立の書類、銀行の振替依頼書など。
• OKな場合が多い例：社内の回覧板、簡単な伝票の修正、個人のメモ書き、出勤簿の修正など。

社内でのちょっとした修正なら100均の訂正印で十分ですが、対外的な書類の場合は、リスク管理としてしっかりした印鑑を使うのがマナーかなと思います。

正しい訂正方法は二重線と捺印が基本

訂正印を持っているからといって、間違えた文字の上からバシッと押せばいいわけではありません。ビジネスにおける正しい訂正手順をおさらいしておきましょう。

基本中の基本ですが、修正液や修正テープは絶対に使ってはいけません。これは「隠蔽した」とみなされて信用を失う行為です。

金額の数字を直す時は、「1」だけ直すのではなく、「¥10,000」全体を消して書き直すのが不正を防ぐための鉄則ですよ。

訂正印がない場合はサインで代用可能？

「100均に行ったけど、自分の苗字がなかった…」

「今すぐ出さないといけないのに、訂正印がない！」

そんな緊急事態には、「署名（サイン）」で代用することが可能です。

訂正箇所に二重線を引き、正しい文字を書いたあと、訂正印を押す代わりに小さく自分のフルネームやイニシャルを手書きします。多くのビジネス契約において、サインはハンコと同等の効力を持つとされているので、法的には有効な場合が多いです。

ただし、銀行印の届出など「登録された印影」と一致していることが条件の場合は、サインでは受け付けてもらえないので注意してくださいね。

ドンキ等のハンコ自販機も検討しよう

もし100均で見つからなくて、でもどうしてもハンコが必要なら、「ハンコ自動販売機」を探してみるのがおすすめです。

ドン・キホーテや大きなホームセンター、主要駅の近くなどに設置されていることが多いんですが、これが結構すごいんです。

何店舗も100均を回って時間を浪費するくらいなら、最初からここへ行くのが一番の近道かもしれません。

100均の訂正印は用途を選んで賢く活用

ここまでお話ししてきたように、100均の訂正印は「あると便利だけど、万能ではない」ツールです。

社内での事務処理や、ちょっとしたメモの修正など、スピードとコストが優先される場面では、セリアやダイソーの訂正印は最強の相棒になってくれます。一方で、ここぞという重要な契約や公的な手続きでは、しっかりとした印鑑を使うか、ネット通販で自分専用の訂正印を作っておくのが安心ですね。

「たかが訂正、されど訂正」。場面に合わせて道具を使い分けるのも、デキる大人のマナーかなと思います。