トルクスネジのドライバー代用は危険?100均購入が正解な理由

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こんにちは。コレどこサーチ、運営者の「T」です。

最近、ゲーム機のコントローラーやHDDなどを自分で修理しようとして、見慣れない星型のネジに遭遇したことはありませんか。すぐに作業を進めたいのに手元に専用の工具がないと、なんとか家にあるマイナスドライバーやラジオペンチで代用できないかと考えてしまいますよね。ネットで検索すると、焼きペンや輪ゴムを使った外し方、あるいはダイソーやセリアなどの100均やホームセンターで安く入手する方法など、さまざまな情報が出てきます。特にXboxやPS4などの分解では、いじり止めと呼ばれる突起がある特殊なネジが使われていることもあり、間違ったサイズや道具を使うとネジ穴をなめてしまうリスクも高まります。今回は、そんなトルクスネジのドライバー代用に関する疑問や、安全で安上がりな解決策について、私の経験も交えてお話ししていきたいと思います。

  • マイナスドライバーなどの代用工具を使うとなぜネジが壊れるのか、その物理的な理由がわかります
  • XboxやHDDなど、デバイスごとに使われているネジのサイズや「いじり止め」の有無が把握できます
  • ダイソーやセリアなどの100均で、数百円で手に入る専用ドライバーの選び方がわかります
  • PS4のコントローラー分解において、実はトルクスドライバーが不要であるという真実を知ることができます
目次

トルクスネジのドライバー代用は危険?失敗例を解説

「たかがネジ一本外すだけだし、家にあるものでなんとかなるだろう」という気持ち、すごくよくわかります。わざわざ工具を買うのも面倒ですしね。でも、この星型のネジに関しては、ちょっと待ってほしいんです。まずは、身近な道具で代用しようとすると一体何が起きてしまうのか、そのリスクと実際の失敗例について詳しく見ていきましょう。

マイナスドライバーでの代用はネジがなめる原因

一番やってしまいがちなのが、マイナスドライバーを使った代用です。星型の対角線上にマイナスドライバーの角を引っ掛ければ回りそうな気がしますよね。でも、これ実はかなり危険なんです。

トルクスネジ(正式にはヘックスローブ)は、星型の6つの突起全体で力を受けるように設計されています。ここに平らなマイナスドライバーを無理やり入れると、星型の角のほんの一部、たった2点だけで力を受けることになります。これを「点接触」と言うんですが、回す力がその小さな2点に集中してしまうため、ネジの金属が圧力に耐えられずに変形してしまうんです。

結果として、ネジ穴がぐにゃりと削れて丸くなってしまう「なめる」という現象が起きます。一度なめて丸くなってしまったネジは、もう後から正規のドライバーを買ってきても回すことができません。数百円をケチった結果、デバイスそのものが開けられなくなるというのは、あまりに代償が大きいですよね。

注意点

特にT5やT6といった小さなサイズでは、マイナスドライバーの厚みが邪魔をして奥まで入らず、さらに高い確率でネジ山を破壊します。

自作工具やラジオペンチで回すのは絶対NG

次に思いつくのが、ラジオペンチでネジの頭を掴んで回す方法や、プラスチックを溶かして型を取る自作工具といった裏技かもしれません。これも、トルクスネジが使われている場所を考えると、ほとんどの場合うまくいかないんです。

まずラジオペンチですが、トルクスネジの多くは「皿ネジ」といって、ネジの頭が製品の表面と平ら(フラット)になるように埋め込まれています。つまり、ペンチで掴めるような突起がそもそも出ていないことがほとんどなんですね。無理に掴もうとすると、周りのプラスチックケースをガリガリと傷つけるだけで終わってしまいます。

また、プラスチック(ボールペンの軸など)をライターで溶かして押し付けるというライフハックも見かけますが、これはネジが緩んでいる場合にしか通用しません。ゲーム機やHDDのネジは、製造段階でかなり強い力で締め付けられていたり、緩み防止の「ネジロック剤」が塗られていたりします。固着した金属のネジを回せるほどの強度はプラスチックにはないので、回した瞬間にねじ切れて失敗するのがオチです。

輪ゴムを使った外し方は星型ネジに効果なし

「なめかけたネジには輪ゴムを挟むと回る」という有名な裏技がありますよね。プラスネジなら確かに摩擦が増えて回ることもあるんですが、トルクスネジの代用策としては逆効果になることが多いです。

トルクスネジは形状が複雑で精密です。ここにサイズの合わないマイナスドライバーなどを使い、さらに間に輪ゴムを挟んでしまうと、ゴムの厚みでドライバーがネジ穴の奥まで届かなくなります。ドライバーが浅くしか刺さっていない状態で力を込めると、テコの原理で工具が浮き上がりやすくなり、結果として余計にネジ穴の縁を削り取ってしまいます。

この「カムアウト(工具が浮き上がって外れる現象)」を防ぐために開発されたのがトルクスネジなのに、輪ゴムを使うことで自らその利点を消してしまうことになるんですね。

Xbox分解のT8サイズはいじり止めで代用不可

Xboxのコントローラーや本体を分解したいという方も多いと思います。ここで最大の壁になるのが、「いじり止め(Tamper-Resistant)」という仕掛けです。

Xbox系のネジ(主にT8サイズ)をよーく見てみてください。星型の穴の真ん中に、小さな突起(ピン)が立っていませんか?これが「いじり止め」です。このピンがあるおかげで、通常のトルクスドライバーやマイナスドライバーを差し込もうとしても、物理的に邪魔されて奥まで入らないようになっています。

ネット上には「このピンをマイナスドライバーで折ればいい」なんて荒っぽい情報もありますが、このピンは非常に硬い素材でできていることが多いです。無理に折ろうとしてドライバーの先端が欠けたり、勢い余って指を怪我したりするリスクがあります。ここは素直に、ピンを避けるための穴が開いた「いじり止め対応(TH)」のドライバーを使うのが唯一の正解です。

PS4コントローラーにトルクスは不要という事実

ここで一つ、意外な落とし穴についてお話しします。「PS4のコントローラーを分解したいからトルクスドライバーを探している」という方が結構いらっしゃるんですが、実はPS4のコントローラー(DualShock 4)には、トルクスネジは使われていないんです。

背面の4本のネジ、あれは一見小さくて特殊に見えますが、実はただの「プラスネジ」です。サイズは「#00」または「#000」という精密規格になります。もし「家のプラスドライバーで開かないから特殊ネジだ!」と思っているなら、それは単にドライバーのサイズが大きすぎるだけかもしれません。

ポイント

PS4やPS5のコントローラー分解に必要なのはトルクスではなく「精密プラスドライバー」です。これも100均で手に入りますので、間違ってトルクスを買わないように注意してくださいね。

トルクスネジのドライバー代用より100均購入が正解

ここまで「代用はやめたほうがいい」というお話をしてきましたが、じゃあ高い工具を買わなきゃいけないの?というと、決してそんなことはありません。今は100円ショップがすごいんです。「代用工具を探して家の中をひっくり返す時間」や「失敗して後悔するリスク」を考えれば、100均に走るのが最も賢い選択肢だと言えます。ここからは、安く手に入る正規の解決策を見ていきましょう。

ダイソーやセリアなら数百円で専用工具がある

DIYブームのおかげで、ダイソーやセリア、キャンドゥといった100円ショップの工具コーナーは劇的に進化しています。かつてはプロしか持っていなかったような特殊工具が、普通に棚に並んでいる時代なんですね。

例えばダイソーでは、複数のサイズがセットになった「L型ヘックスローブレンチセット」などが販売されています。110円(税込)などの低価格で、主要なサイズが揃ってしまうんです。また、セリアでもグリップ付きの精密トルクスドライバーが個別に売られています。これらの工具は、プロが毎日使うには耐久性が足りないかもしれませんが、私たちが修理のために1回や2回使う分には十分すぎる性能を持っています。

豆知識

売り場で見つからないときは、店員さんに「ヘックスローブ」または「星型のネジを回すドライバー」と伝えるとスムーズです。「トルクス」は商標なので、商品名には「ヘックスローブ」と書かれていることが多いですよ。

HDD分解に必要なT6などのサイズ確認方法

古いパソコンから取り出したHDD(ハードディスク)を分解したい場合、よく使われているのは「T6」や「T8」といったサイズです。特にHDD内部の部品にはT6などのかなり小さなサイズが使われています。

サイズ選びで失敗しないコツは、事前にネットで「(製品名) 分解」と検索して、必要なドライバーのサイズ(T◯◯)を特定しておくことです。目視だけで「これくらいかな?」と判断するのは危険です。T6とT7は見た目の差がわずかコンマ数ミリしかありませんが、この差が工具の「ガタつき」を生み、ネジをなめる原因になります。

もしサイズがわからないままお店に行く場合は、複数サイズが入っているセット商品を選ぶのが無難ですね。

いじり止め対応の穴付きを選ばないと使えない

先ほどXboxの話でも触れましたが、購入する際は必ずドライバーの先端を確認してください。パッケージに「いじり止め対応」や「穴付き」という表記があるか、あるいは先端の断面図を見て、中心に穴が開いているかどうかが重要です。

特にダイソーなどで売られているレンチセットの中には、いじり止めに対応しているものとしていないものが混在している場合があります。T8やT10といったサイズを使う場合は、いじり止め付きのネジであることが多いので、「穴付き」を選んでおけば、通常のネジといじり止めネジの両方に対応できて間違いがありません。「大は小を兼ねる」ではありませんが、「穴付きは両方を兼ねる」と覚えておいてください。

ホームセンターの売り場で正規のドライバーを探す

もし近くに100均がない、あるいはもっとしっかりした道具で安全に作業したいという場合は、ホームセンターの出番です。コーナンやカインズなどの工具売り場に行けば、ベッセル(VESSEL)やアネックス(ANEX)といった日本の有名メーカーの精密ドライバーが数百円程度で手に入ります。

メーカー品の良いところは、先端の精度(加工の正確さ)と硬度が段違いに良いことです。ネジ穴に吸い付くようにピタッとハマるので、作業していて安心感があります。特に固く締まっているネジを回すときは、100均の工具だと工具側がねじれてしまうことがありますが、メーカー品ならその心配も少ないでしょう。

購入場所 価格帯 特徴・おすすめユーザー
100円ショップ 110円~ とにかく安く済ませたい人。緊急用。
ホームセンター 400円~ ネジをなめるリスクを極限まで減らしたい人。
Amazon/楽天 数百円~ 分解キット(ヘラなど)もセットで欲しい人。

失敗してネジをなめた場合の対処法と救済策

「記事を読む前に代用を試して、もうネジをなめてしまった…」という方もいるかもしれません。そんな時の最終手段についても触れておきます。

もしネジの頭が少しでも表面から出ているなら、「ネジザウルス」という特殊なペンチが最強の救世主になります。これはペンチの先端が特殊な形状をしていて、なめたネジをガッチリと掴んで回すことができる工具です。ホームセンターで2,000円前後で売っています。

しかし、ネジの頭が埋まっている場合や、完全に穴が円形になってしまった場合は、残念ながらドリルでネジの頭を破壊するしか方法がないこともあります。こうなると、周りのケースを傷つけるリスクも高く、かなり難易度が上がってしまいます。やはり、そうなる前に適切なドライバーを用意することが、一番の近道だと言えますね。

トルクスネジのドライバーは代用せず購入すべき

今回は、トルクスネジの代用リスクと、正しい工具の選び方についてお話ししました。結論としては、代用工具で無理やり回そうとするのは「百害あって一利なし」です。大切なゲーム機やPCを壊してしまうリスクを冒すより、数百円で専用のドライバーを手に入れる方が、結果的に一番安く、そして早く問題を解決できます。

今は100円ショップでも「いじり止め対応」の優秀な工具が手に入ります。まずは近くのダイソーやセリアを覗いてみて、T8やT10といった必要なサイズのドライバーを探してみてください。正しい道具を使えば、あの硬いネジも驚くほど簡単にクルッと回りますよ。

執筆者 T

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